2009年10月24日土曜日

関西国際空港ハブ化と鉄道

最近、橋本知事が関西空港をハブ空港化することを望むとの発言をニュースで聞いている。
この発言に、みなさんは賛否両論だろう。困惑している人も多いはずだ。
基本的に、私は橋本知事のハブ空港化発言には賛成だ。

関西三空港とも赤字
関西には「大阪国際空港(以下、大阪空港)」「関西国際空港(以下、関西空港)」「神戸空港」がある。そのすべての空港が赤字なのだ。
大阪空港は飛行機の便数が多いのになぜ赤字なのか、不思議に思うかもしれないが、東海道新幹線ができたことと、騒音対策にかかる費用のため、すでに赤字体質に変わっているようなのだ。
詳細は、Wikipediaの「関西三空港の経緯と現状」を参照してほしい。

関西三空港の経緯と現状(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/関西三空港の経緯と現状

関西三空港のこれからについて私見
では、これからどうすればいいのだろうか。
私見を述べれば、下記のようにしたほうがいいと私は思う。
・神戸空港の廃止
・大阪空港を国内便限定の空港に降格
・大阪空港の騒音対策費用削減と騒音を出さない航空機のみ離発着を許可する
・関西空港へ乗り入れる鉄道網の強化

神戸空港は、できたこと自体論外だと思っている。需要予測があまく、ビジネスとして成り立たない時点で撤退すべきである。(東京を中心に考えれば、基本的に新幹線が強い)
大阪空港は、国内線限定の空港にするべきである。橋本知事は廃止といっているが、そもそも大阪空港は兵庫県にある空港なので、大口たたいても仕方がない。(そこが橋本知事の個性なので、別に悪くはない)関西空港を活性化するという意味では、大阪空港から国際便を外すことで、効果は多少上がるだろう。ただし、アクセスの改善という前提があるが。
それから大阪空港は現在でも騒音対策にかなりのお金をかけている。騒音が問題なら、その対策を航空関係者に求め、騒音の少ない航空機に切り替え、国ではなく民間の力で騒音対策をしてほしい。
そもそも、大阪空港は周辺自治体にとって騒音問題から反発を受けていた。それが関西国際空港ができて、廃止論が出た途端、存続運動が出ること自体、おかしな話である。
最後に、関西空港穂乗り入れる鉄道網の強化をする必要があると私は思っている。
関西空港の一番のネックは、関西空港が遠いということだ。それを改善するため、乗り入れている鉄道網を改善する必要があると思っている。これについて、私の考えを言いたいと思う。
橋本知事の言われるリニアモーターカー発言は、私は無視しておこう。少なくとも、JRマグレブ方式では半世紀は難しいだろう。

関西空港を結ぶ路線の整備
関西空港を結ぶ路線については、以前からあったようだ。
それが、新大阪-JR難波駅・汐見橋駅(南海電鉄)を結ぶ「なにわ筋線」だ。
大阪と関西空港を30分で結ぶこの構想は、私も賛成である。
駅も、JR大阪駅近くにある梅田貨物ターミナル近くに梅田駅が作られるし、北の最終地点が新幹線と乗り換えられる新大阪駅となる。
そして、梅田貨物線の単線解消・開かずの踏切対策と同時に、西九条駅での下り進入の際に上り環状線をまたぐという路線上の問題、環状線を走るために速度が遅いという問題が解決できると期待している。
同時に、私は阪和線の高架事業も加えて行ってほしいと思っている。

阪和線(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/阪和線

阪和線は、開かずの踏切が多数存在する。そのため、踏切が開くのを待たずにくぐり抜ける人が絶えないとのこと。これは大変危険な行為であり、おそらく事故になりかけている件数は多数あるはずだ。それならば、なにわ筋線を作ると同時に阪和線の高架化も行うといいと思っている。
できれば、阪和線の高速化事業も併せて行って、160km運転できればという妄想もあるが、現実には騒音やコストの問題もあって、実際は120・130km運転がせいぜいだろう。

ハブ空港化するなら、是非鉄道整備もセットで
橋本知事みたいにリニアモーターカーの整備を望むわけではないが、関西空港をハブ空港化するなら、地元のみなさんにも恩恵を受けられる「なにわ筋線の開通」「阪和線の高架化」をセットでしてほしいと思う。
鉄道の高速化を行うことで、中心部とのアクセスが良くなれば、ハブ化の意味も出てくるし、地元の鉄道利用者にとっても都合が良い。周辺地方自治体の協力も得られるだろう。
空港については、私は十分に情報を得ていないド素人である。空港自体の是非については、私見は述べたが、基本的には航空行政を担う専門家の、将来を見据えた良識ある考えのもとに進めてもらえば幸いだ。

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