もう、数日前になるが、英国で走るClass395(通称Javelin)が本格的に運用を開始した。
開始に当たっては、ブラウン首相も姿を見せ、期待を寄せてくれた。
限定的な運用としては、2009年6月29日から開始していて、2009年12月13日の日曜日に本格的な運用が開始したのだ。この間に目立った故障等もなく、スムーズな運用を行っているため、地元の人に好意的に受け止められてくれている。
(どこのサイトか失念してしまったが)メンテナンスをする側にも、故障が少なくて助かるといったコメントがあった。
このような地元の利用者、メンテナンスをする人が喜んでくれるのを見ると、嬉しくなってしまう。
欧州高速鉄道進出への足がかりになってほしい
Class395は、タイトルにもあるとおり、日本のメーカー日立製作所が開発した車両である。線路の保守等は地元英国が引き続き行うが、車両のメンテナンス等は日立が行う。その意味では車両の海外進出において大きな意味を持っている。
2009年11月30日、日立製作所はフランスの高速鉄道車両の製造入札に参加する意思を表明した。
これには驚いてしまったが、日本国内での伸びが見込めないことや、近年の業績を考えると、よく表明してくれたと思っている。
もちろん、入札の参加表明なので決まったことではないし、地元のアルストム社やドイツのシーメンスは欧州での高速鉄道車両制作の実績があるため不利なのは事実だ。
だが、英国にて安全・正確で故障のない高速鉄道が運用されれば、参入のチャンスは大きくなる。
加えて、ドーバー海峡を挟めば、標準軌で線路は結ばれている。2009年2月12日、日立は英国内に新工場を建設し、地元から雇用すると発表している。このことから、甲種回送ができれば線路を使って、英国の工場から欧州全体に向けて列車を供給することが可能だ。(もちろん、海上輸送・トラック輸送も可能だろう)
日本の新幹線技術を世界に
台湾にはJR東海が中心になって、川崎重工業・日本車輌製造・日立製作所が車両を提供し、スラブ軌道を日本の土木会社が受けた。(欧州や韓国が請け負った部分があるが、券売機でスロットマシン状態になったり、土木の手抜き工事部分があったり、分岐機に不具合があったりと、日本以外が請け負った部分でいろいろとある)
中国では公式な発表がないが、JR東日本が中心になり、川崎重工業が合弁で制作した「CRH2」車両が大量に作られ、全土で使われている。(こちらは、設計速度以上のスピードで走らせて、問題になった)こちらは、近いうちに新しい設計の高速車両が日本から投入されるだろう。
ベトナムは、新幹線方式の採用が正式に決まっている。
アメリカ・ブラジルの案件も、手を抜かなければ日本も参入が狙えるだろう。
ただし、日本国内の鉄道事業も手を抜いて欲しくない。
日本国内を見れば、JR東海が2025年にリニア中央新幹線が開業予定である。車両は日本車輌が受け持つだろう。
その技術を元に、将来の高速鉄道技術に向けた準備を怠らないでほしい。航空機については海外メーカーが独占しているが、「高速鉄道については日本が一番だ」と世界の誰もが認めるようになってほしい。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿