2013年12月15日日曜日

Wi-Fi提供事業者は、限定すべき

ショッピングセンターのフードコートで、スマートフォン・タブレットでのWi-Fi(公衆無線LAN)がつながらない…(´・ω・`)

Wifi Analyzerで調べて見ると、各社携帯会社に加えて、Wi2 300やマクドナルドやFREESPOTと入り乱れて、まさに「電波帯域が汚染されている状態」になっている。Wi-Fiのチャンネルを各社携帯電話会社等が奪い合っていて、他社の通信がノイズと化している。
特に2.4GHz帯は汚染が酷いから、3G/LTEからWi-Fiになったらつながらない。イライラするから、結局3GやLTEなどに切り替えてしまう。Wi-Fiでオフロードできていないよ(´・ω・`)
3G/LTEを目一杯使っても、Wi-Fiも使わないと、通信帯域が足りなくなると通信事業者は言っているのに、繋がらなければ意味がないよ。Wi-Fiへのオフロードができないよ。

2.4GHzの帯域は13チャンネルあるが、1つ接続すると3チャンネル消費するので、実質使える帯域は4つまでだ。携帯電話各社に加えて店独自の会社やWi-Fi専門事業者がWi-Fiサービスを提供すれば、チャンネル数が足りなくなるから当然混雑する。
5GHzの帯域は、11チャンネルが屋外でも使える上に重複しないので、干渉問題は起きにくいだろうが、漏れがないようにあちこちに設置したら、MIMOで2チャンネル使用しなくても帯域をあっという間に使い切る可能性が出るので、それもまずい。
高い周波数の帯域の通信って、壁等に弱いから、うまく設置しないと繋がらなくなる。だから、チャンネルをずらして複数方向から電波を飛ばさないと、繋がらないことがある。WiMAX等の高周波数通信で外や窓際でうまく繋がっても、部屋の中に入ると繋がらなくなるのを体験している人はわかると思う。

はっきり言って携帯電話「利用者」から見れば、携帯電話会社等の公共空間のWi-Fiスポット接続は邪魔者でしかない。つながったら、もう通信速度が遅くてイライラするから「即切る」。期待していた3G/LTEからの通信を逃がす(オフロードの)手段になっていない。

これは、通信業界としては良くない面があるかもしれないけど、携帯電話会社・ローソンやマクドナルドなどの個別Wi-Fi通信提供業者は、独自のWi-Fiサービスの提供をあきらめて、Wi-Fi専門事業者にWi-Fi通信の業務を委託してしまった方がいいと思う。
Wi-Fi専門の会社が寡占状態になれば、料金面で懸念は出るかもしれないけど、その代わり帯域が広く使えるようになるから、ルーターへの接続する携帯電話等の制御さえうまくいけば、チャンネルが重なりにくくなるからWi-Fiにスムーズにパケットデータを逃がせるようになる。

ここのあたり、総務省が首を突っ込んで規制していいと思う。これは、携帯電話等を利用する側にとって必要な規制だと思う。総務省の天下り団体作っていいから、公共無線LANを整備する会社を限定してほしいと思う。(通信業界等から反発はあってもだ)個人的な勝手な意見だが。
(ちょっと調べればわかるが)ある一社のWi-Fi専門事業者は、NTT・KDDI・Softbankと良好な関係を持っている。その一社にWi-Fiの整備に関して一手に任せた方がいいと思う。あとはもう一社として、海外旅行者向けに「FON」のWi-Fiを提供してもいいと思う。

私が考える、Wi-Fi整備・提供する事業者を限定する案は、自由競争という意味では良くないだろう。でも、現状の「限られた無線帯域の有効利用」を考えた時、公共空間でのWi-Fi提供事業者が乱立して「繋がらない」という現状から考えれば、寡占化した方がまだ「マシ」だと思う。